● 清狂草堂 〔指定文化財〕
 嘉永元年(1848)妙円寺境内に、月性が開いた私塾「清狂草堂(別名:時習館)」は、明治23年(1890)に、偉業を顕彰する遺品展示館として建立。
 扁額の『清狂草堂』は、明治新政府、初代副総裁「三条実美」より、贈られた。

清狂草堂(内部)

 有栖川宮熾仁親王殿下(新政府・初代総裁)〔ありすがわのみや たるひとしんのう でんか〕および、伊藤博文(新政府・初代総理大臣)が、月性のお墓参りされた際、「清狂草堂」にて、休憩されている。

清狂草堂(後方)

 屋根は、茅葺きで、“月性生誕200年記念”事業の一環として、平成29年(2017)に屋根の改修を実施。大分県日田市より文化財専門の職人の手によって完成。
 材料の茅は、九州は阿蘇山の茅を使用し、施工された貴重な草堂である。

立志の詩碑

● 立志の詩碑
 立志の詩(壁に題す)は、天保14年(1843)月性が京浜遊学の際、作詩された。
 この漢詩は、月性が「吉田松陰」に寄贈し交流を深めている。
 原紙は萩の「松陰神社」にて所蔵されている。
 この詩碑は、「明治維新百年記念事業」の一環として、昭和44年(1969)妙円寺境内に建立された。

月性展示館

● 月性展示館 〔有形文化財(約1,000点)〕
 昭和45年(1970)11月に「月性展示館」開館。
 展示館内には、約600点展示保存されている。
 他に、約400点余、書庫にて保管。

月性墓

● 月性墓 〔指定文化財〕
 正面に「清狂師之墓」の陰刻のほかに文字はない。建立時期は不明。
 月性の33回忌〔明治23年(1890)〕の際、明治新政府、初代総裁の、有栖川宮熾仁親王殿下(ありすがわのみや たるひとしんのう でんか)および、翌年、初代内閣総理大臣の、伊藤博文が、月性を偲び、墓参されている。

顕彰碑

● 月性顕彰碑 〔指定文化財〕
 月性の功績を永延に伝承するため、本願寺、毛利公爵、山縣侯爵をはじめ、吉川、曽根、寺内 各子爵、また、楫取、三好、木梨、各男爵等、豪家の協賛寄附により、明治40年(1907)12月に、建立された。
 5日間にわたり、建碑除幕式、50回忌が厳修され、採訪使を「香川黙識」、代香・講師は、「島地黙雷」にて、盛大に挙行された。
 篆額の「贈正四位月性師碑」は、「毛利元昭」、碑文は、「山縣有朋」の撰で、筆は周防国徳山の「赤松連城」による。
 月性の熱烈な愛国心、滅私奉公の精神が述べられている。
 約2.5メートル、花崗岩の一枚岩でできている。

妙円寺本堂

● 妙円寺本堂
 月性(第十世住職)ゆかりの寺。正徳5年(1715)建立。
 慶応2年(1866)、四境の役・大島口の戦いに、第二奇兵隊の本陣となり、高杉晋作が指揮を執る。
 昭和60年建替。

表門(山門)

● 表門(山門)〔指定文化財〕
 正徳5年(1715)に建てられたと思われる。
 久坂玄瑞、高杉晋作、伊藤博文、有栖川宮熾仁親王殿下(ありすがわのみや たるひとしんのう でんか)、赤祢武人、世良修蔵、大洲鉄然、頼三樹三郎、宇都宮黙霖、秋良敦之助、入江石泉、大楽源太郎ほか、諸国の志士文人が、月性と時務を談ずるため、この表門(山門)をくぐった歴史的建造物。

所在地山口県柳井市遠崎729番地
開館時間午前9時から午後4時まで
休館日月曜日(※国民の祝祭日は、開館。)
入館料大人200円。高校生以下無料。15名以上団体割有
その他団体向けガイドは事前にお申込み下さい。
電話 0820(45)2211

ボランティアガイド

≪チーム月性≫

   *** 維新の伝導 ***
お客様のニーズに沿って、おもてなしを
 させて戴きます。
「文香」や「書写」等、体験も出来ます。
 *子ども~大人まで、大人気です
 *季節毎に、各種イベントを実施します
お気軽に、足をお運びくださいませ。
 *お待ちしております
          月性展示館スタッフ一同

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